
学生の時、占いがブームになった時期がありました。人気の占い師には1時間以上待って、占いをしてもらうというのが当たり前でした。
しかし私は、あまり占いに興味がなく、何回か友達に誘われましたが、結局行かずじまいでした。数年後、就職氷河期と言われた時代に、就職活動をしなければならないという過酷な時期にあたってしまいました。
何社受けても内定はもらえず、憔悴しきっていました。そんな時に、母が友人からよくあたると紹介されたと占いを私に勧めてきました。
最初は断っていました。しかし、自分のこれからの方向性を完全に失ってしまっていたので、参考程度に行ってみることにしました。
私が行った占い師さんは、名前と手相とタロットを組み合わせて、今後のことを占うというシステムでした。とても気さくで話やすく、悩み相談室のような雰囲気になっていました。
そして結果は、『あなた、私みたいな職業向いているわよ!』でした。『占い師ってことですか?』と聞いたら、頷いて占い師の本などを見せてくれました。